THE BIG ISSUE JAPAN 401号
2021-02-15 発売
ビッグイシューの仕組みについてはこちらに書かれています!
ビッグイシュー日本 | 販売のしくみ
ビッグイシュー401号の内容について紹介したいと思います。
- ビッグイシュー401号の内容 ムハマド・ユヌス | アリ、1億5000万年の生き方
- ビッグイシュー401号 | 私の分岐点:作家 柚木 麻子さん
- ビッグイシュー401号 | 特集:アリ、1億5000万年の生き方
- ビッグイシュー401号 | スペシャルインタビュー:ムハマド・ユヌスさん
- ビッグイシュー401号 | 池内了の市民科学メガネ:お花畑のような腸内フローラ
- ビッグイシュー401号 | ナショナリズム&ポピュリズム、やせ細る欧州の”中道”:浜矩子さん
- ビッグイシュー401号 | 貨物用コンテナを極小アパートに
- ビッグイシュー401号 | 500年の伝統技術を伝える「パナマ帽」
- ビッグイシュー401号 | 監督インタビュー:「私は確信する」アントワーヌ・ランボー監督
- ビッグイシュー401号 | World Street News:アメリカ イギリス
- ビッグイシュー401号 | 描いていて心が落ち着く動物
- ビッグイシュー401号 | マムアンちゃん タイ人作家の4コマ漫画
- ビッグイシュー401号 | マイオピニオン
- ビッグイシュー401号 | 販売者に会いにゆく:オーストリア「アプロポ」販売者 アルシーネ・アブ・バングラさん
- ビッグイシュー401号 | 世界一あたたかい人生レシピ・ホームレス人生相談
- ビッグイシュー400号記念オリジナルトートバッグ
ビッグイシュー401号の内容 ムハマド・ユヌス | アリ、1億5000万年の生き方
ビッグイシュー401号 | 私の分岐点:作家 柚木 麻子さん
背中を押し、支えてくれた女友だち
女性の友情は社会を変える力になる
作家の柚木麻子さんが、自身の小説に関わるいくつかのターニングポイントについて話されています。
評価と自身の想いとの違いに困惑したことを話されていますが、作家だけでなく芸術の分野でも同じうようなことがよく起きていますし、このギャップは、よもすると普通のサラリーマンにも起きていることでもあると思います。
商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。
「ナイルパーチの女子会」はテレビドラマ化されて、現在BSテレ東で放送されています
ビッグイシュー401号 | 特集:アリ、1億5000万年の生き方
北大の地球環境科学研究科博士課程を修めている、九州大学准教授の村上貴弘さんが、アリの生態について紹介しています。
アリの進化や社会活動など、とても興味深い内容です。
多くの発見があります。
アリは進化と適応の宝庫
アリが1億5000万年の長い進化の中で手に入れてきたそれぞれの種類の能力が紹介されています。
そのアリの種類ごとに特徴的な機能や能力を持っていてとても驚きますし、 この多様性に惹かれて研究する村上さんの気持ちがよくわかります。
紹介されていた「ヨコヅナアリ」「ナベブタアリ」「ミツツボアリ」の写真です。
昆虫のニガテな方は写真は見ずに飛ばしてください。
ヨコヅナアリ ナベブタアリ ミツツボアリ
キノコを育てるアリ
キノコアリの生体を紹介しています。
巣の中でキノコを育てて、温度、湿度、細菌やウイルスの管理までしてしまうのはすごい能力です。
アリがこれまでに無数の進化形態を取って、多様な形で生存してきたことがわかる一例ですね。

女王と子育て
いわゆる女王アリについて話されています。
アリの出生にまつわる「単数倍数性」を初めて知りました。
働きアリが子育てに熱心になる合理的な理由が紹介されています。
私は翅アリが嫌いだったんですが、ここで紹介されている女王アリの話を知ると、ちょっと見方が変わるかもしれません。
アリはしゃべる!?
アリが音でコミュニケーションを取っているというのは初めて知りました。
社会が複雑化すると情報共有が盛んになるというとは知られていることでしたが、アリの世界でも同じようなことが起きているんですね。
ヒアリにご用心
日本でも一時期大きな話題となったヒアリについてと、環境変動について話されています。
ヒアリが人間の介入によって大きな進化を遂げている事に驚きます。
良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、人間の社会活動はアリの生態にも影響を与えていることは間違いないですね。
今回の特集内容と同様のトピックで、村上さんがアリの生態について動画で紹介しています。
熱帯の森を這いずり回り60回以上ヒアリに刺されまくった「アリ先生」による驚愕のアリの世界!一生巣の“扉”役、一生天井からぶら下がっている“貯蓄”役など究極の役割分担社会に進化した。
ビッグイシュー401号 | スペシャルインタビュー:ムハマド・ユヌスさん
できるだけ突拍子のないアイディアを
思い描いてほしい。
グラミン銀行の創設者であるムハマド・ユヌスさんが、自身のグラミン銀行設立までと貧困について話されています。
私が尊敬している人の一人であるムハマド・ユヌスさんが特集されて嬉しいです。
私はグラミン銀行が先駆けとなったマイクロクレジットが、世界から貧困を無くし、経済発展を達成するためのかなり有力な方法だと信じています。
こちらの動画で「マイクロクレジット」について知ることができます。
下村健一の「知ってる?この話」【第11話】貧困脱出“初めの一歩”「マイクロファイナンス」って何だ!?ムハマド・ユヌスさんの関連団体
グラミン銀行を知ることのできる本「 グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援 」バングラデシュの貧しい女性たちに無担保で融資し、自立を促す「グラミン銀行」。その活動を8年にわたって調べてきた著者が、女性たちの奮闘する様子を活き活きと描く。
ビッグイシュー401号 | 池内了の市民科学メガネ:お花畑のような腸内フローラ
池内さんが腸に住む菌についてお話されています。
腸を整えると体調が整うというのはよく言われていますが、個人的に効き目がよくわからないので難しいなぁと感じています。
人によって合うものと合わないものがあるようなので、色々試してみるしかないんでしょうか。
池内了さんの著書「 宇宙論と神ビッグイシュー401号 | ナショナリズム&ポピュリズム、やせ細る欧州の”中道”:浜矩子さん
なぜ?やせ細る欧州の”中道”、
格差拡大が広げる「”やつら”を倒せ」
おなじみの浜矩子さんが、欧州での政治の変化について紹介しています。
グローバル化の揺り戻しとしてのナショナリズム、富の格差が明確になったことによるポピュリズムが起きており、どちらの現象においても不満を抱えた国民が多くいるということだと思います。
コロナ禍によって加速するように見られていますが、今後欧州の政治がどう変化していくのか注目ですね。
英国の離脱が決まり、その結束に綻びのみられるEU。コロナ禍によって、各国の分断はさらに深刻なものとなってきている。なぜいま、欧州各国では、中流層と中道政治が変質、消失し、ポピュリスト、ナショナリストが台頭するに至っているのか。各国の政治経済状況を読み解き、「欧州危機」の実態を解説。そこに、政治的プロジェクトから、経済的プロジェクトへと変質しつつある欧州統合の矛盾をあぶり出し、統合の行方と欧州政治の危うい未来を読む。
ビッグイシュー401号 | 貨物用コンテナを極小アパートに
毎年、住む家のない300人の若者に提供
ドイツで行われている住居を失った人へ安く提供できるコンテナハウスが紹介されています。
価格が安くはないとは言え、安価な住居が手に入るのは重要なことだと思います。
コンテナを利用した住居は色々な国で行われています。
長期間住むには構造上の問題から不便があるようですが(元々住むために作られていないですからね)、一時的な住居として再利用できるのであれば、良い試みですよね。
ビッグイシュー401号 | 500年の伝統技術を伝える「パナマ帽」
エクアドルで生まれた「パナマ帽」の職人と、その作り方が紹介されています。
どのような素晴らしい技術も、資本主義社会の発達やグローバル化によって伝統技術の継承が難しくなってきていますね。
こちらの動画で、パナマ帽がどのようにできるのか見ることができます。
ビッグイシュー401号 | 監督インタビュー:「私は確信する」アントワーヌ・ランボー監督
映画「私は確信する」の監督アントワーヌ・ランボー監督が司法の問題について話されています。
法廷では推定無罪が強く求められている一方、SNS上や国会での野党からの質問では、「疑わしい」だけで犯罪者であるかのような言いがかりを目にすることが多いですね。
真実をできるだけ正確に手に入れことは、以前から難しかったのではあるのですが、インターネットの普及によって「真実らしいもの」が増えてしまったお陰で更に難しくなっている面もあるような気がします。
北海道では札幌のシアターキノで2月27日(土)から観ることができます!
ビッグイシュー401号 | World Street News:アメリカ イギリス
アメリカを中心にイスラム教徒でモデルとして活躍するハリマ・アデンさんと、イギリスのリバプールでのホームレスへのワクチン接種について紹介されています。
イスラム教徒の多い国では、イスラム系のファッションモデル女性は皆ヒジャブを被っていますし、ヒジャブの専門誌があったりします。
個人的にはヒジャブファッションは好きなので、アデンさんを取り巻く環境が彼女の想いとは異なる方向へ行ってしまったのは残念です。
ビッグイシュー401号 | 描いていて心が落ち着く動物
花や植物は平和な時間の象徴
画家のイケガミヨリユキさんが自身の絵と関係と作品について話されています。
穏やかな暖かい作風で、色んな人たちに愛されそうな作品です。
日本をはじめとしたアジア地域を中心に人気を集める画家イケガミヨリユキさんにとって2冊目の作品集です。前作品集『PETALS』以降に描いた作品を中心に100点以上を収録。アナログ画材で描いた作品が中心ですが、イケガミさんがSNSなどで発表したデジタル作品も掲載しています。
ビッグイシュー401号 | マムアンちゃん タイ人作家の4コマ漫画
感情は時に複雑な形になりますよね
ビッグイシュー401号 | マイオピニオン
ビッグイシューを通して、人や情報、過去の記憶など、色々なものとの繋がりを感じる感想でした。
販売者の方が卒業するのを目の当たりにするのは、寂しい半面、とても嬉しいことなのだろうと思います。
「マイオピニオン」への投稿は以下のURLより受け付けています。
https://www.bigissue.jp/contact/opinion/?action=form
ビッグイシュー401号 | 販売者に会いにゆく:オーストリア「アプロポ」販売者 アルシーネ・アブ・バングラさん

シエラレオネ出身、難民申請の結果を待って2年
今は幸せに目を向けて、それを他の人と分かち合いたい
オーストリアで「アプロポ」を販売しているシエラレオネからの難民でもあるアルシーネ・アブ・バングラさんが、オーストリアに逃れてきた経緯と、今後について話されています。
シエラレオネは貧困国の一つで、現在も国内情勢は安定しているとは言えず、少し前までは世界で最も平均寿命の短い国でもありました。
難民にも救いの一つとなっているストリートペーパーの功績は大きいですね。
彼の難民申請が無事通ることを祈ります。
ビッグイシュー401号 | 世界一あたたかい人生レシピ・ホームレス人生相談
多趣味な母が時々自信をなくします
趣味は楽しむのが一番ですよね。
他の人と比較したり、自分の理想としているものを意識しすぎたりしてしまいがちですが、趣味なんて結局「どうでもいいこと」をしているに過ぎないので、楽しむことだけが重要だと思っています。
以上、ビッグイシュー401号の紹介でした!
ビッグイシュー400号記念オリジナルトートバッグ
ビッグイシュー400号を記念して、オリジナルトートバッグを販売しています。
販売者の方から購入できるそうなので、もし気になった方はお近くのビッグイシュー販売者さんへお尋ねください
『ビッグイシューオリジナル・トートバッグ』
定価:1700円(税込)
※定価の半分、850円がビッグイシュー販売者の収入となります。
大きさ:縦36×横37×底11cm
※A4サイズが入る大きさです。
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