ロンドン22歳女性ホームレスのインタビュー【Invisible People】

ナターシャInvisible People
ナターシャ
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北米とイギリスを中心にホームレス問題について発信している「Invisible People」の動画を紹介したいと思います。
ここで付けられている日本語訳は「Invisible People」のYouTubeチャンネルへ無償提供されています。

Invisible People

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ナターシャ22歳、4年間ロンドンの路上で寝泊まりするホームレス

00:01 ナターシャ:
Right, so are you gonna ask questions?
わかった。あなたが質問するんだよね?

00:02 インタビュアー:
Yeah.
そうだよ

00:03 ナターシャ:
Okay.
いいよ

00:04 インタビュアー:
Natasha.
ナターシャ

00:05 ナターシャ:
Yup.
はい

00:07 インタビュアー:
You’re homeless in London.
あなたはロンドンでホームレスをしているんだね

00:08 ナターシャ:
I am.
そうです

00:09 インタビュアー:
It’s raining out.
今雨が降っているんだけど

00:10 ナターシャ:
It is.
そうね

00:11 インタビュアー:
Where are you gonna sleep?
どこで寝るつもりなの?

00:12 ナターシャ:
On the streets, unless I make 24 pound.
路上で。24ポンド持ってなかったらね。

00:17 インタビュアー:
And what’s 24 pounds gonna get you?
24ポンドあったらどうするの?

00:19 ナターシャ:
Gets a hostel for the night.
ホステルで一晩過ごせる

00:21 インタビュアー:
Hostels cost?
ホステルの費用?

00:24 ナターシャ:
Hostels cost, yeah,
そう、ホステルの費用

00:25 ナターシャ:
unless you get a hostel from the council.
市からホステルの提供がなかったらね

00:28 インタビュアー:
Oh, so then the council pays for it.
あぁ、じゃあ市がホステルの料金を払うんだね

00:29 ナターシャ:
Yup.
そう

00:30 インタビュアー:
My gosh.
そうなのか

00:32 インタビュアー:
And you’ve got crutches?
あと、君は松葉杖をずっと使ってるの?

00:34 ナターシャ:
yeah, I caught septicemia from sleeping on the streets.
ええ、路上で寝てて敗血症になったの

00:39 インタビュアー:
And, now how long have you been homeless?
それで、どれくらいホームレスをしているの?

00:41 ナターシャ:
I’ve been homeless for four years.
4年間ホームレスをしてる

00:42 インタビュアー:
Four years out here.
4年もここで

00:44 ナターシャ:
Yup.
そう

00:44 インタビュアー:
Oh my gosh.
大変だね

00:45 ナターシャ:
Yeah.
そうね

00:46 インタビュアー:
Isn’t there any help?
サポートはあるんですか?

00:47 ナターシャ:
I’ve tried everything, charities, everything.
色々試してる。チャリティとか全部

00:50 ナターシャ:
But I’m not a drug addict, I’m not an alcoholic,
でも、私は薬物中毒じゃないし、アルコール中毒でもないし

00:51 ナターシャ:
and I’m not pregnant,
妊娠しているわけでもない

00:52 ナターシャ:
and they’re the three things that get you help.
この3つは助けになる

00:56 ナターシャ:
So not being any of them, I don’t fit for a charity.
そのどれでもないから、私はチャリティには合わないんです

01:01 インタビュアー:
Right.
そうだね

01:02 ナターシャ:
Yeah.
ええ

01:03 インタビュアー:
So how do you survive?
それじゃ、どうやって生活してるの?

01:05 ナターシャ:
Day by Day, just hoping that people help me.
毎日ただ誰かが私を助けてくれることを祈ってる

01:09 ナターシャ:
(sighs)
(ため息)

01:10 ナターシャ:
I don’t get no benefits, nothing.
何も得られるものはないの

01:13 インタビュアー:
Wow.
そうか

01:14 ナターシャ:
Yeah.
ええ

01:15 インタビュアー:
What’s your future like?
将来はどんなことをしたい?

01:17 ナターシャ:
I want to be a writer.
作家になりたい

01:18 ナターシャ:
I want to write fiction.
フィクションを書きたい

01:19 インタビュアー:
You do?
君が書くの?

01:20 ナターシャ:
Yes, not true life, don’t want to depress people. (laughs)
そう、現実世界ではない。人を暗くさせたくないから(笑い)

01:23 インタビュアー:
Wow.
すごいね

01:24 インタビュアー:
You still have a great smile.
まだいい笑顔ができるね

01:27 ナターシャ:
Thank you.
ありがとう

01:28 インタビュアー:
And what are you doing to,
それじゃ、今何を

01:30 インタビュアー:
are you writing?
書いているの?

01:32 インタビュアー:
What do you
何を書いてる?

01:32 ナターシャ:
I write every day, I write every single Day, Yeah.
毎日書いてる。本当に毎日。

01:35 インタビュアー:
Well, great.
すごいね

01:35 ナターシャ:
Yeah, I’ve been in hospital, I was in hospital
ええ、私ずっと病院に入院していたので。

01:37 ナターシャ:
for three and a half weeks.
3週間半の間

01:39 インタビュアー:
Okay.
そうか

01:40 ナターシャ:
so I did a lot of writing, I guess.
だからたくさん書けたんだと思う。

01:42 インタビュアー:
Wow.
すごいね

01:44 ナターシャ:
If you had three wishes, what would they be?
もし3つ願いが叶うなら、何を願う?

01:46 ナターシャ:
What would they be?
何を願うか?

01:48 ナターシャ:
Right, just to have somewhere to live.
そうね、どこか住む場所

01:51 ナターシャ:
Just the tiniest little place, to me, would be a palace.
ただ狭くて小さな場所でいいので。私にとっては豪邸になるよ

01:54 ナターシャ:
(laughs)
(笑う)

01:56 ナターシャ:
To be able to get my leg better now,
すぐに私の足を良くできたら

01:58 ナターシャ:
so that I could get a job.
仕事をみつけるためにね

02:00 ナターシャ:
And basically,
あと、

02:02 ナターシャ:
to be looked at like a person, a lot of time.
一人の人として見られるように、たくさん時間が欲しい

02:07 インタビュアー:
Well, thank you very much for talking to me.
それでは、話してくれてありがおうございました。

02:09 ナターシャ:
Thank you. (laughs)
こちらこそ(笑い)

ナターシャ22歳のホームレス女性が抱える敗血症(septicemia)

敗血症とは、感染症から発症し、組織障害や臓器障害を起こして死に至る場合もあるそうです。
ナターシャが慢性疾患を抱えている可能性はありますが、不衛生な路上生活が原因で敗血症にまでいたったのではないでしょうか。
3週間半入院していたのは、その治療の為だったのではないかと思います。

敗血症の後遺症として、筋肉や関節へ影響が出ることがあるそうなので、そのために松葉杖を使用していたのかもしれません。
敗血症について詳しくは以下のサイトが参考になります。

敗血症.com | オフィシャルサイト

ナターシャ22歳のホームレス女性が直面するロンドンでのホームレス支援

これはロンドン市に限らずではありますが、チャリティ団体による支援は名目上「弱者」となる「薬物中毒者」「アルコール中毒者」「妊婦」を中心に支援することが多いそうです。
道義的にこれらの3者が通常のホームレスよりも支援が必要となるのはわかりますが、その支援に偏りが起こっており、支援のねじれのようなものが起きているのだと思います。
また、その3者以外にもイギリスだと、「移民」への対応がホームレス以上に手厚いことが社会問題となっています。

ナターシャ22歳ホームレス女性のその後

このビデオが撮影された2012年からさらに2年後、彼女はホームレスから脱し、2018年時点で結婚して子供もいて、住む場所を手に入れているとのことです。
その時点では仕事もしており、作家を目指し続けているそうです。

ナターシャのその後の動画が見れます。

日本でのホームレス支援

日本では数多くのホームレス支援団体がありますが、その中に雑誌の販売を通して支援を行う「ビッグイシュー」という団体があります。

BIG ISSUE JAPAN

イギリスから始まったホームレス支援を行う雑誌「ビッグイシュー」は日本でも発行されており、札幌でも「ビッグイシュー」の販売が行われています。
札幌のビッグイシュー販売場所は以下の記事で紹介していますので、もし興味があったら一度手に取ってみてください。

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